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学際領域展開ハブ形成プログラム 公開シンポジウム @東京☆
2026年03月23日

▶「プラズマ学×遺伝学」の学際ハブ拠点設立に際し、東京にて公開シンポジウムが開催されました。

公開シンポジウム 「地球レジリエンス強化に向けた低温プラズマ学と遺伝学のフロンティア学際ハブ」

日時:2026年3月23日(月)  13:30~16:30

形式:日本語

場所:ステーションカンファレンス東京 4階402
   JR東京駅日本橋口直結,
   新幹線日本橋口改札徒歩1分,
   八重洲北口改札徒歩2分 

プログラム

【司会】 石川 健治(名古屋大学低温プラズマ科学研究センター)

13:30 【 御 挨 拶 】

俵 幸嗣 文部科学省 大学研究基盤整備課 課⾧
大野 哲靖 名古屋大学 低温プラズマ科学研究センター センター⾧
福田 直也 筑波大学 つくば機能植物イノベーション研究センター センター⾧
坂本 瑞樹 筑波大学 プラズマ研究センター センター⾧

◆ 休 憩 ( 写 真 撮 影 ) ◆

13:55 「低温プラズマ農学の可能性と今後の展開」 柴 博史 筑波大学 生命環境系 教授

14:15 「植物の環境フィットネスを制御するRNA-エピゲノム相互作用」大谷 美沙都 東京大学 大学院新領域創成科学研究科生命科学研究系・先端生命科学専攻 教授

14:35 「サゴヤシなど熱帯資源植物の環境ストレス応答」江原 宏 名古屋大学 生命農学研究科 教授(農学国際教育研究センター ⾧)

14:55 「低温プラズマから植物への活性酸素・活性窒素のインパクト」古閑 一憲 九州大学 システム情報科学研究院 教授

15:15 「ミトコンドリア内膜ATPトランスポーターとFe-Sクラスターを介したDNA脱メチル化酵素活性制御」 木下 哲 横浜市立大学 理学部/生命ナノシステム科学研究科 教授

15:35 「共生窒素固定を制御する植物の分子機構と進化基盤」壽崎 拓哉 筑波大学 生命環境系 教授

15:55 「農学 × プラズマ学による環境変動時代の食料生産」石橋 勇志 九州大学 農学研究院 教授

*当日の様子

 

▶ 実施レポート

 2026年3月23日(月)、ステーションコンファレンス東京4階402において、公開シンポジウム「地球レジリエンス強化に向けた低温プラズマ学と遺伝学のフロンティア学際ハブ」を開催いたしました。当日は約60名の参加者にご来場いただき、盛況のうちに終了いたしました。ご参加いただきました皆様に、心より御礼申し上げます。また、本シンポジウムの開催にあたりご尽力いただきました低温プラズマ科学研究センターの皆様、学際ハブ参画機関の関係者の皆様、ならびに科研費・学術変革領域(A)「プラズマ種子科学」の参画者の皆様に、深く感謝申し上げます。

 

 本シンポジウムは、2025(令和7)年度「共同利用・共同研究システム形成事業(学際領域展開ハブ形成プログラム)」に本事業が採択されたことを受けて開催されたものであり、低温プラズマ学と遺伝学という異分野の融合を通じて、組織・分野を超えた研究ネットワークの構築・強化・拡大を推進することを目的としています。 本シンポジウムは、低温プラズマという外部刺激を起点として、分子応答から個体生理、さらには作物生産に至るまでを統合的に理解する新たな研究枠組みを提示する構成となっており、シンポジウムを通じて、低温プラズマ農学は単なる新規処理技術の探索段階から、外部入力(プラズマ)―分子機構―器官応答―作物生産・社会実装を一体的に結びつける「設計学」として発展しつつあることが明確となりました。すなわち、プラズマの意味は「刺激そのもの」にあるのではなく、植物側の既存のストレス応答ネットワークのどこに入力され、どのように記憶として固定されるかを解明する点にあると整理されます。 特に、照射条件と活性種動態、生体応答の定量的対応付け、分子応答の時系列解析、さらには圃場環境における再現性・安定性の確保といった課題が共有され、本分野の今後の研究方向が具体化されました。 また、本ハブの成果は論文創出にとどまらず、プラズマ科学・遺伝学・農学を横断的に理解する人材の育成にあることが強く認識されました。

 

 以上のように、本シンポジウムは、プラズマエレクトロニクス分科会と関連する生命科学分野の研究者との連携による学際共同研究のさらなる深化・拡大への期待を共有するとともに、低温プラズマ学の発展状況を広くアウトリーチする機会となり、極めて有意義な場となりました。プラズマ農学は現在まさに発展途上の分野であり、今後数年での研究進展による分野横断的展開が強く期待されます。