プラズマ種子科学プラズマ種子科学

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公開シンポジウム 6月30日 @東京日本橋リンクJ☆
2026年度 公開シンポジウム

令和8年6月 学術変革領域「プラズマ種子科学」公開シンポジウム

 日  程:6月30日 (火) 13:30 ~ 17:00
開催形式:ハイブリッド形式
会  場:日本ライフサイエンスビル LSB-201会議室
      https://mitsuifudosan.smartkaigisitsu.net/properties/view/34
 情報交換会:19:00より講演者及び関係者による情報交換会を開催予定

*プログラム

 13:00 開場 受付開始

 14:00 開会あいさつ 古閑 一憲(九州大学)

 14:10 「プラズマ種子科学」領域の概要説明 古閑 一憲(九州大学)

 14:30 特別講演「植物免疫におけるROSの生成と認識機構」門田 康弘(理化学研究所)

 15:10 研究項目A01「プラズマ」班の成果と今後の方針 金子 俊郎(東北大学)

 15:50 A01班からの話題提供
 「種子機能発現を司る活性種の同定・生成制御に向けたプラズマパラメーターの精密計測」稲田 優貴(埼玉大学)

 16:20 休憩(10分)

 16:30 研究項目A02「種子」班の成果と今後の方針 石川 健治(名古屋大学)

 16:55 研究項目A03「オミクス」班の成果と今後の方針 石橋 勇志(九州大学)

 17:25 A02班からの話題提供
 「低温プラズマが駆動するイネ種子の発芽促進機構の解明」石川 和也(名古屋大学)

 17:55 A03班からの話題提供
 「種子プラズマ照射に対するイネ生育応答の表現型・生理解析」菅波 眞央(福島大学)

 18:25 閉会あいさつ 古閑 一憲(九州大学)

 18:30 会場クローズ

※ 19:00より、講演者及び関係者による情報交換会を開催予定

開催趣旨

 低温プラズマは、電場・UV・荷電粒子に加えて高い化学的反応性を持つ分子(活性種)を高いフラックスで生体にダメージを与えず照射可能であり、新しい植物成長促進法として注目を集めている。一方植物は根ざした場所からの移動が困難であるため、環境の変化に対する高い適応能力を持ち、親が受けた環境の変化を種子のDNA修飾に記憶として格納し次世代に受け継ぐ。最近、親世代に高温ストレスを受けて収穫された種子への3分間の空気プラズマ照射が、種子内に保存された高温ストレスの記憶に関わるDNA修飾を変更し、発芽特性の改善を示すことを明らかにした。これらの結果は、植物の活動の時間スケールに比べて非常に短いプラズマ照射による物理・化学反応により、種子内に格納された記憶を選択的に改変することができることを示唆している。本シンポジウムでは、プラズマ照射を起因としたDNA修飾の分子機構を明らかにし、これらを統合して理解する学術変革領域(A)「プラズマ種子科学」領域が進めている研究の2年間の成果と今後の方針について議論する。

開催報告

門田康弘先生より、植物自然免疫の初期応答を担う細胞表面受容体と活性酸素生成酵素RBOHD(Respiratory Burst Oxidase Homolog D)に関する研究をご紹介いただいた。特に、病原体認識後に形成される受容体複合体、キナーゼによるリン酸化制御、RBOHDの活性化に伴う活性酸素種(ROS)バーストの誘導機構、さらに病原菌エフェクターによる免疫応答抑制機構について、分子レベルで詳しく解説いただいた。これらの知見は、植物免疫シグナル伝達の理解を深めるとともに、プラズマ種子科学との関連性について議論を展開する上で、有益な話題提供となった。

その後、本研究領域の参画研究者より、これまでの研究成果と今後の研究方針について紹介が行われた。発表後には活発な議論が展開され、研究領域内の連携強化や今後のさらなる研究の発展が期待される内容であった。なお、会場には約50名、オンラインでは約70名が参加し、対面・オンラインを合わせて約120名の出席者を集める盛会となった。